EXHIBITIONS

伝えるー災害の記憶 あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料(東京展)

お江戸の厄災<地震・雷・火事・疫病>

2021.09.01 - 09.26

錦絵⼆枚続 呉服橋外桶町河岸つむじ⾵之図 1858(安政5)

歌川貞秀 四ツ⽬ヨリ天神川通り堤上ニテ江⼾ノ⽅ヲ⾒ル図 1855(安政2)

錦絵 鯰を押える⿅島⼤明神 1855(安政2)

 UNPEL GALLERYで、「伝えるー災害の記憶 あいおいニッセイ同和損保所蔵災害資料」の東京展「お江戸の厄災」が開催される。

 本展は、あいおいニッセイ同和損害保険の前身のひとつである同和火災海上保険の初代社長・廣瀬鉞太郎(ひろせ・えつたろう)が、関東大地震をきっかけに自ら収集し、その後、同社に寄贈したコレクション(18~20世紀初頭にかけて日本で発生した災害にまつわる約1400点の資料)の一部を公開するもの。

 本展ではサブタイトル「お江戸の厄災く地震・雷・火事・疫病>」を付して、東京周辺の災害と現在のコロナ禍とも重なる疫病に言及されている資料約40点を展示。その時代の地震、台風、落雷などの自然災害に加え、大火や疫病など、当時の人々の生活と生命を脅かした災害の生々しい記録とともに、前向きに復興に取り組む人々の様子を記している資料群を紹介する。

 なお本展はUNPEL GALLERYでの開催後、山梨県立博物館(2022年3月11日~5月9日)ほか、福島県、新潟県、石川県を巡回予定。本展を、災害に備えることの重要性を見つめ直すひとつのきっかけとしたい。