EXHIBITIONS
久村卓 個展「ワンポイント・スカルプチャーズ」
衣服のロゴに刺繍を施し、彫刻に仕立てる美術家・久村卓の新作個展「ワンポイント・スカルプチャーズ」 が開催される。
久村は1977年東京都生まれ。2001年多摩美術大学彫刻学科卒業。刺繍から溶接まで、DIY的な技術を駆使して台座や椅子などの構造物をつくることで、美術制度の側から作品を成立させようと試みている。それらの多くに洋服や家具などの日用品を用いているが、機能を無化するレディメイドではなく、また本来の機能を奪うことなく作品化していることが特徴だ。代表作の「PLUSシリーズ」では、洋服に縫いつけられた「ワンポイント」のロゴマークの周囲に台座や展示空間を縫い足すことで、ロゴを美術作品に見立てている。
また、椅子の脚を彫刻して不安定にしながらも家具としても成立させようとする「Balanceシリーズ」では、物体が自立するために欠かせない足元の一点(ワンポイント)に着目。これらは量産を前提として複製される商品を「一点(ワンポイント)もの」へと変えるハンドメイドのモチベーションが反映されている。このように、和製英語である「ワンポイント」というキーワードによって軽快につながっていく久村の作品は、普段のものを見る視点を細やかにずらすことで鑑賞者に気づきを与えてくれる。
GALLERY ROOM・Aでの展示に加え、ギャラリースペースが入居する「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」での客室展示と、宿泊者限定の音声ガイドも楽しむことができる(宿泊はKAIKA 東京のウェブサイトにて予約可能)。
久村は1977年東京都生まれ。2001年多摩美術大学彫刻学科卒業。刺繍から溶接まで、DIY的な技術を駆使して台座や椅子などの構造物をつくることで、美術制度の側から作品を成立させようと試みている。それらの多くに洋服や家具などの日用品を用いているが、機能を無化するレディメイドではなく、また本来の機能を奪うことなく作品化していることが特徴だ。代表作の「PLUSシリーズ」では、洋服に縫いつけられた「ワンポイント」のロゴマークの周囲に台座や展示空間を縫い足すことで、ロゴを美術作品に見立てている。
また、椅子の脚を彫刻して不安定にしながらも家具としても成立させようとする「Balanceシリーズ」では、物体が自立するために欠かせない足元の一点(ワンポイント)に着目。これらは量産を前提として複製される商品を「一点(ワンポイント)もの」へと変えるハンドメイドのモチベーションが反映されている。このように、和製英語である「ワンポイント」というキーワードによって軽快につながっていく久村の作品は、普段のものを見る視点を細やかにずらすことで鑑賞者に気づきを与えてくれる。
GALLERY ROOM・Aでの展示に加え、ギャラリースペースが入居する「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」での客室展示と、宿泊者限定の音声ガイドも楽しむことができる(宿泊はKAIKA 東京のウェブサイトにて予約可能)。