EXHIBITIONS

村田峰紀+盛圭太「庭へ」

2021.08.14 - 09.11

Photo by Shinya Kigure ©︎ Keita Mori, Mineki Murata Courtesy of rin art association

 void+では、アーティストの村田峰紀と盛圭太による2人展「庭へ」を開催している。

 村田は1979年群馬県生まれ。前橋市在住。2005年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。原初的な行為で「かく」ことの語源にある4つの要素を「意識=書く」「結果=描く」「行為=掻く」「潜在=欠く」ととらえて、ドローイング制作やパフォーマンスを行っている。

 盛は1981年北海道生まれ。パリを拠点に活動。多摩美術大学彫刻科を卒業後、文化庁新進芸術家海外研修員としてパリ国立高等美術学校に在籍したのち、パリ第VIII大学大学院美術研究科先端芸術を修了。2011年から線の起源を「糸」に仮説したドローイングシリーズ「Bug report」を通じ、システム(=織物)に出現する「Bug(エラー)」を事象の生成原理とした作品を制作している。

 本展は、2人の活動の起点である多摩美術大学在学中のゼミで企画された展覧会「Gardens」を振り返り、共同作業を通じて当時の企画展を再考するとともに、新たな表現によって構成する試みとなる。会期中の8月24日には、ゼミの指導教授だった建畠哲(美術評論家/詩人)を迎えたオンライントークも開催予定。