風と、イメージ｜wind and images

　Sprout Curationではグループ展「風と、イメージ｜wind and images」を開催。絵画、写真、彫刻、映像、そして音を扱うアーティストたちが、「風」をテーマ／メディウムとして取り入れることを試みる。

　参加アーティストは、主に写真を用いた制作行為のなかで制作そのものをゲーム化し、作品をつくることについて謎解きを行う宇田川直寛、油彩画を主に制作しつつ、交通機関利用中にiPhone内のアプリで描くデジタルドローイングを日課としている小山維子、生活圏内の見慣れた場景を記録・収集し、それらをカットアップすることで作品制作を行う近藤さくらと、日本のインダストリアル・ミュージックを牽引してきたCARREのひとりMATERIAL、写真による抽象表現を探求し、国内外で作品を発表するほか、展覧会の企画も手がける田中和人、自立せず何かに寄生する、有機体のようなコンセプチュアルな彫刻やインスタレーションを展開する山本麻世の5組。

　風をとらえる映像と、それに添えられたサウンドインスタレーション、揺れるモビールとその動きを逆再生する映像など、空間と時間をも意識させる実験的なグループ展となる。