EXHIBITIONS

母袋俊也展

《Koiga-kubo》1993/2017そして<Qf>

2017.10.21 - 12.03

写真奥は母袋俊也《M360 Qf・SHOH 160》(2005)、手前は母袋俊也《箱窓》(2000) 「母袋俊也《Qf》その源泉」(エキジビション・スペース、2005)での展示風景

写真奥は、母袋俊也《M360 Qf・SHOH 160》(2005)、手前は母袋俊也《箱窓》(2000) 「母袋俊也《Qf》その源泉」(エキジビション・スペース、2005)での展示風景

母袋俊也「Himmel Bild」(GALLERY TAGA 2、2014)より

 絵画表現におけるフォーマット(画面の縦横比)と精神(メッセージ)との相関をメインテーマにして絵画制作をしている美術家・母袋俊也(もたい・としや)。

 本展では、1993年に岡山県北西部の鯉が窪湿原を描いた「M76 Koiga-Kubo」と、同一フォーマットで描かれた新作「M566 TA・Koiga-Kubo」の新旧「TA」系2点を対面展示。また、壁上部には空の絵「Himmmel Bild」が置かれ、照度を落とした空間には、イコン、阿弥陀如来の掌をモデルとした「Qf」系が対比的に展示される。

 絵画作品群の前面には「枠窓」、「垂直箱窓」が設営され、画面内の像は枠での切り取りによって新たな「像」が浮かび上がるつくりとなっている。