EXHIBITIONS

ayaka nakamura「wind」

2021.08.24 - 09.13

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 現代アーティスト・ayaka nakamuraによる個展「wind」がtagboatのギャラリースペースで開催される。

 ayaka nakamuraは1988年東京都生まれ。2013年武蔵野美術大学油絵学科版画専攻卒業。「命の存在」をテーマに、繊細かつ力強い画面づくりを目指し、絵や映像などを手がける。『映像作家100人2015』(BNN出版)に掲載。16年の六本木アートナイトで行った横7×高さ3メートルのパネルのライブペイントが好評を受け、イベントなどでライブペイントも行うようになる。また近年ではアメリカ・デンマーク・中国にて滞在制作し、大型新人発掘アートコンテスト「ARTIST NEW GATE」第1回グランプリを受賞している。

 風景のなかで感じる記憶や感情、命の存在を描くnakamura。日常の風景を写真や映像に収めることから始まり、アクリル絵具をメインに風景のなかにあるエネルギーを幾重にも重ねていく。即興的な線と素材の蓄積は命の動きと集まりを表し、抽象と具象のあいだの絵は、見た者の記憶の風景につながる。

 作家にとってtagboatでの初個展となる本展では、新作を含む作品約15点を展示・販売。nakamuraが描く繊細かつ力強い画面は、目に見える風景には映らない生命の強さ、繊細さを感じさせる。