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EXHIBITIONS

ブダペスト国立工芸美術館名品展

ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ―日本を夢見たヨーロッパ工芸

2021.08.15 - 09.12

ルイス・カンフォート・ティファニー 孔雀文花器 1898以前 ブダペスト国立工芸美術館蔵

エミール・ガレ 洋蘭文花器 1900頃 ブダペスト国立工芸美術館蔵

ジョルナイ陶磁器製造所 葡萄新芽文花器 1898-1899 ブダペスト国立工芸美術館蔵

 石川県立美術館では、県の伝統工芸の魅力を広く国内外へ発信する「国際北陸工芸サミットin石川」の事業として、「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニスムからアール・ヌーヴォーへ―日本を夢見たヨーロッパ工芸」を開催している。

 19世紀後半、日本の文物がヨーロッパに流入したことで熱狂を巻き起こした「ジャポニスム」は、当時流行したアール・ヌーヴォー様式をはじめ、西洋の工芸品やデザインに大きな影響を与えた。ハンガリー・ブダペストは古くからシルクロードの要衝として栄え、東西の文化が融合した都市であり、ブダペスト国立工芸美術館は位置する地域的な特性も相まって、1872年の開館当初から日本の優れた工芸品や日本の影響を色濃く受けた西洋の名品を積極的に収集することで、その変遷を示す貴重なコレクションを形成してきた。

 本展は、ブダペスト国立工芸美術館のコレクションのなかから、ジャポニスムとアール・ヌーヴォーをテーマに、ティファニー、ガレ、ドーム兄弟などの名品を展示。またジョルナイ陶磁器製造所といったハンガリーを代表する作品群を含め、厳選された約170点が集まる。

 日本の工芸は、西洋にどのような影響を与えたのか、本展を通じて工芸分野におけるジャポニスムへの理解を深め、西洋に大きな衝撃と深い感銘を与えた日本そして石川県の工芸が持つ、グローバルで普遍的な魅力を感じ取ってほしい。