EXHIBITIONS
多⽥恋⼀朗×那須佐和⼦「b⇔d」
渋⾕のbiscuit galleryでは、美術作家の多⽥恋⼀朗と那須佐和⼦による2⼈展「b⇔d」を開催する。会期は8⽉19⽇〜29⽇。
多⽥恋⼀朗は2016年に、那須佐和⼦は21年に、東京藝術⼤学美術学部油画を専攻し卒業した新進気鋭の美術作家。多⽥は⼈間の表情への不信感より、⼀貫して喜怒哀楽のない空想の⼈物を描いている。代表作は「君について」シリーズ。現実と妄想をつなぐことをテーマとし、制作を通して⼈間の本質を探っている。
いっぽう那須は絵画の在りかをテーマに、⾵景画と⼈物画を制作。絵画空間を展⽰空間全体としてつくり上げるという独⾃のアプローチを試みている。演劇⼀家に⽣まれ育ち、東京藝術⼤学⼤学院油画第⼀研究室に所属する傍ら、舞台美術家としても活動している。
⼆律背反するものが⾏き来する地点について語る本展では、サブジェクトをはっきりとしたタッチでとらえる多⽥の作品と、淡く優しいタッチで描く那須の作品を展示し、相反する作⾵を持つ2人の作品が織りなす「b⇔d」の空間が展開される。
絵画は、別世界への窓としての役割を今⽇まで受容されているが、その構造は⽀持体と描画材(=物質)であるという事実に、画家たちは様々な解答を重ねてきた。本展では、イメージの焦点がずれ、ぼやけまたは構造そのものが露わになることで、鑑賞者がいる位置への揺さぶりをかける。また絵画空間への没⼊とその不可能性について、どちらにも振り切らない地点から問いを投げかける。
多⽥恋⼀朗は2016年に、那須佐和⼦は21年に、東京藝術⼤学美術学部油画を専攻し卒業した新進気鋭の美術作家。多⽥は⼈間の表情への不信感より、⼀貫して喜怒哀楽のない空想の⼈物を描いている。代表作は「君について」シリーズ。現実と妄想をつなぐことをテーマとし、制作を通して⼈間の本質を探っている。
いっぽう那須は絵画の在りかをテーマに、⾵景画と⼈物画を制作。絵画空間を展⽰空間全体としてつくり上げるという独⾃のアプローチを試みている。演劇⼀家に⽣まれ育ち、東京藝術⼤学⼤学院油画第⼀研究室に所属する傍ら、舞台美術家としても活動している。
⼆律背反するものが⾏き来する地点について語る本展では、サブジェクトをはっきりとしたタッチでとらえる多⽥の作品と、淡く優しいタッチで描く那須の作品を展示し、相反する作⾵を持つ2人の作品が織りなす「b⇔d」の空間が展開される。
絵画は、別世界への窓としての役割を今⽇まで受容されているが、その構造は⽀持体と描画材(=物質)であるという事実に、画家たちは様々な解答を重ねてきた。本展では、イメージの焦点がずれ、ぼやけまたは構造そのものが露わになることで、鑑賞者がいる位置への揺さぶりをかける。また絵画空間への没⼊とその不可能性について、どちらにも振り切らない地点から問いを投げかける。