EXHIBITIONS
山中suplex「血の塩/Salt of the Blood」
山中suplex(やまなかスープレックス)は、「世界の価値観をひっくり返す」というコンセプトのもと設立された共同アトリエ。2014年より京都と滋賀の県境にある土建屋の元資材置場を拠点に活動し、広大な敷地のなかには、樹脂、金属加工、石彫、木工、陶芸などの立体表現をはじめ、大規模な作品を制作できる屋外スペースや、作品展示をできるギャラリーまで備わっている。
作品の制作に際して生じる臭いや騒音、埃など、スタジオ存続には近隣住民の理解が不可欠となる。人里離れ山のなかに存在する山中suplexの稀有な環境は、制作活動に集中することを可能にしている。それはアトリエをはじめ、様々な場所で開催される山中suplex主催のイベントや展覧会、ワークショップなどにダイナミズムをもたらし、多くの人が訪れ好評を博している。
これまでの企画のなかでも、2020年に行われたドライブイン展覧会「類比の鏡/The Analogical Mirrors」は大いに興味深い試みとなった。プログラムディレクターである堤拓也のキュレーションのもと、同展にはスタジオメンバー11名と国外アーティスト4名が参加。山中supelxの敷地全体を活用し、来場者は車に乗ったままドライブスルーの要領で作品を鑑賞できた。
展覧会はペインティングや立体作品、制作風景そのものなど、様々な要素で成り立ち、とくに映像作品はドライブインシアターのように大きなスクリーンで公開された。山に囲まれた会場で鑑賞するという体験は特殊なもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のために多くの文化事業及び経済活動が自粛され、外部との接続を遮断し孤立を強いられた閉鎖的な社会状況そのものを、展覧会というメソッドに落とし込んだ。
今回、LEESAYAで開催する「血の塩/Salt of the Blood」と、10月に行われる京都・福知山での展覧会「余の光/Light of my World」の2部構成で、立体と平面、それぞれのディレクションからアート作品の体系について再考を試みる。
LEESAYAでは普段とは違う設えで、山中supelxのメンバーのうち8名が立体作品を展示。展覧会初日には関西から作家の在廊も予定している。
作品の制作に際して生じる臭いや騒音、埃など、スタジオ存続には近隣住民の理解が不可欠となる。人里離れ山のなかに存在する山中suplexの稀有な環境は、制作活動に集中することを可能にしている。それはアトリエをはじめ、様々な場所で開催される山中suplex主催のイベントや展覧会、ワークショップなどにダイナミズムをもたらし、多くの人が訪れ好評を博している。
これまでの企画のなかでも、2020年に行われたドライブイン展覧会「類比の鏡/The Analogical Mirrors」は大いに興味深い試みとなった。プログラムディレクターである堤拓也のキュレーションのもと、同展にはスタジオメンバー11名と国外アーティスト4名が参加。山中supelxの敷地全体を活用し、来場者は車に乗ったままドライブスルーの要領で作品を鑑賞できた。
展覧会はペインティングや立体作品、制作風景そのものなど、様々な要素で成り立ち、とくに映像作品はドライブインシアターのように大きなスクリーンで公開された。山に囲まれた会場で鑑賞するという体験は特殊なもので、新型コロナウイルス感染拡大防止のために多くの文化事業及び経済活動が自粛され、外部との接続を遮断し孤立を強いられた閉鎖的な社会状況そのものを、展覧会というメソッドに落とし込んだ。
今回、LEESAYAで開催する「血の塩/Salt of the Blood」と、10月に行われる京都・福知山での展覧会「余の光/Light of my World」の2部構成で、立体と平面、それぞれのディレクションからアート作品の体系について再考を試みる。
LEESAYAでは普段とは違う設えで、山中supelxのメンバーのうち8名が立体作品を展示。展覧会初日には関西から作家の在廊も予定している。


