EXHIBITIONS

スイス プチ・パレ美術館展 フランス近代絵画の贈り物

2021.07.23 - 09.05

オーギュスト・ルノワール 詩人アリス・ヴァリエール=メルツバッハの肖像 ASSOCIATION DES AMIS DU PETIT PALAIS, GENEVE

 鹿児島市立美術館が特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展 フランス近代絵画の贈り物」を開催。主要作品を含むプチ・パレ美術館の珠玉のコレクションの来日は30年ぶり、鹿児島では初の本格的なコレクション展となる。

 プチ・パレ美術館は1968年にスイス・ジュネーブに開館。19世紀後半〜20世紀前半にかけて芸術の都パリを中心に制作されたフランス近代絵画を核とする充実したコレクションを有し、1998年以降は休館中ながら国外の大規模美術展への出品協力を続けている。

 本展では、印象派のルノワールからナビ派のモーリス・ドニ、フォーヴィスムのヴラマンク、キュビスムのアンドレ・ロート、エコール・ド・パリのユトリロやスタンラン、藤田嗣治まで、38作家による油彩画65点を紹介する。

 フランスでは、19世紀後半に光の描写に挑んだ印象派が現れてから、実験的な精神に満ちた画家たちによって次々と革新的な絵画が生み出された。多様な様式が現れ活況が見られたこの時代の大家だけでなく、多数の優れた周辺作家が含まれることも、プチ・パレ美術館のコレクションの見どころのひとつ。印象派からエコール・ド・パリまでを6章に分けて紹介する本展を通じて、フランス近代絵画の全体像とダイナミックな潮流を体感できるだろう。

※鹿児島県の「まん延防止等重点措置」(8月20日~9月12日)実施に伴い、特別企画展「スイス プチ・パレ美術館展 フランス近代絵画の贈り物」は8月19日をもって終了。チケットの払い戻しなど詳細については、鹿児島市立美術館のウェブサイトへ。