EXHIBITIONS

SUSHI

2021.07.24 - 09.04

入江早耶 赤面金剛困籠奈 (牛頭天王) 2021

瀧本光國 無題 2013

SHIMURAbros 映画なしの映画―創造的地理(Ed.5+2AP) 2010

杉山健司 Institute of Intimate Museums - Commercial Package 2 2021

倪有魚 中国册页(清风冷月) 2013

倪有魚 逍遥游(镜头以外的人) 2018

雲永業 神祇 2019

Shahpour Pouyan Shahpour Pouyan Tzar Trauma Tzar Trauma 2014

Gregory Halili Gregory Halili CruxIII CruxIII 2021-21

姚朋 什麼-毛澤東 2012

呉強 潇湘云起 2021

張施烈 Presence I 2021

 東京画廊+BTAPでは、国内外アーティストによるグループ展「SUSHI— A World in a Grain of Sand」を開催する。

 日本、中国、香港、フィリピン、イランから計11組の作家の作品が一堂に集結する本展は、美術史研究を専門とするペニー・ダン・シュー(徐小丹)と美術作家のニー・ヨウユ(倪有魚)が結成した中国の若手キュレーター・ユニット集団「Xn」との協同によって実現したもの。人々のまなざしを指先サイズの作品へと回帰させ、精巧につくられた小さいものへの礼讃を趣旨としている。

 参加作家は、吹き抜けの天井やモザイクフロアといった精巧なつくりの美術館を、スパゲッティの空き箱内に構築する杉山健司、仏像修復師でもあり、無数のノミ跡を残すことで、流動的な事物や姿かたちのない記憶を有形物に起こす瀧本光圀、無病息災を祈るかのように、古い薬袋の文字を消して、その消しゴムのカスで金剛力士像をつくる入江早耶のほか、SHIMURAbros、張施烈、倪有魚、吴强、姚朋、雲永業、Gregory Halili、Shahpour Pouyan。

 展覧会タイトルの「SUSHI」は、鮨職人・小野二郎を追ったドキュメンタリー作品『二郎は鮨の夢を見る(Jiro Dreams of Sushi)』にインスパイアされつけられた。小野二郎は、料理人であると同時に、定められた型枠のなかで、手技の極みを追い求める芸術家でもある。

 本展を「SUSHI」という言葉で題することで、「細微」「精巧」「日常」「手技」を緒(いとぐち)に、異なるメディアの作品群を通して、「小中見大(小さいものを通して大きいものをみる)」といった真義の提示を試みる。