EXHIBITIONS

Where is my body?

菅実花、宍倉志信、須賀悠介

2021.07.23 - 08.15

須賀悠介 制作風景 2021

 LEESAYAでは、菅実花、宍倉志信、須賀悠介のアーティスト3人によるグループ展「Where is my body?」を開催する。

 菅実花は1988年神奈川県横浜市生まれ、2021年東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻博士後期課程修了。主に19世紀以降のフィクションで描かれる人工的身体や人工生命をリファレンスにして、今日のヒューマノイドロボットや高度生殖医療などの技術的進歩によって変遷しつつある新たな身体観や生殖の在り方を描き、「人間とは何か」を問う。主な展覧会に「黄金町バザール2017」、個展に「The Silent Woman」(文京区立森鷗外記念館、東京、2018)など。VOCA展2020奨励賞を受賞。

 宍倉志信は1996年東京都生まれ。2019年に東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻を、21年に同学映像研究科メティア映像専攻を卒業。主にゲームや映像、インスタレーションを中心に、鑑賞者が物語を需要するための新しい形式を開発している。とく近に年は現代における「儀式的体験」とは何か、人々はなぜそれを求めてやまないのかに着目し、制作を続けている。

 須賀悠介は1984年東京都生まれ。SFや科学哲学などを参照し、立体作品をベースに、日用品を用いたオブジェや3DCGの映像作品など、様々な素材からなる新奇な作品を制作している。近年は「Modification of destiny」(LEESAYA、東京、2019)、「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.06/物語る物質」(高松市美術館、2017)など国内外の展覧会に参加し、意欲的に発表を続けている。

 本展では、社会やシステムの急速な変化に戸惑いながらも適応していく私たちの身体性と、精神のあいだに起きる齟齬に着目。「行方を問う容れ物なき魂と精神について」、3名の作家によるそれぞれの作品を通して考える。