EXHIBITIONS

宮田君平「EXHIBITION STORE」

2021.07.18 - 08.11

宮田君平 CRATE s size 2021

宮田君平 RED DOT PINS 2021

宮田君平 SHOP CARD 2021

 福岡を拠点に活動するアーティスト・宮田君平の「EXHIBITION STORE」がEUREKAで開催される。

 宮田は1981年宮崎県生まれ。2006年福岡教育大学大学院美術教育課程修了。長距離を陸路移動する、モデルに扮する、あるいは海を泳ぐなど、異なるアプローチで自分の身体を使ったパフォーマンスを伴う作品を発表している。また美術現場にかかわる様々な仕事に携わりながら、そのなかで見える美術の構造についての作品制作を行う。

 本展では、作家自身が「パフォーマンス型インスタレーション」と呼ぶ展示空間を展開。一見すると商業都市福岡の都会的でファッショナブルなインテリアショップのように設えられ、作家自身がその店の販売員として来場者を迎える。

 会場に展示されるすべてのものが作品であると同時に、「EXHIBITION STORE」という架空の店舗の商品であり、作家が仕事としているアートインストール(美術館やあらゆる展示会場において、什器の施工や作品の設置、現地制作など多岐にわたる設営作業を行う専門業務)を通して着眼した、「アート」をかたちづくるシステムや様式、さらにはそれを内包する資本主義経済や、その先にある価値の転換を孕んだモノへの問いかけが含まれる。

「EXHIBITION STORE」の情報はリアルタイムにInstagram、TwitterなどのSNSで発信すると同時に、YouTubeのチャンネルで、展覧会情報やイベント情報の告知、また会期中に行うトークイベントなどのアーカイヴコンテンツをアップロード・公開していく。

 さらにインターネットショッピングサイトのBASEにて展示作品を販売。コロナ禍に揺れる現代において、インターネットを経由した展覧会の拡張性を示唆するとともに、現代の情報発信、流通、消費の常套手段を美術展覧会に持ち込むことによって起こるポジティブ/ネガティブな反応と、その先への展開を引き出そうと試みる。

 なお会期中の7月18日、7月24日、7月31日にはゲストを招いて、ものの価値や美術の裏方を題材としたトークイベントも実施予定だ。