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EXHIBITIONS

京(みやこ)のファンタジスタ 〜若冲と同時代の画家たち

第2会場:天才くらべてみました

2021.07.17 - 10.10

長沢芦雪 海老図 嵯峨嵐山文華館 前期展示

 嵯峨嵐山文華館と福田美術館の共催で、展覧会「京(みやこ)のファンタジスタ 〜若冲と同時代の画家たち」が開催される。

 近年⼈気が⾼まっている伊藤若冲(1716〜1800)は、錦⼩路市場の⻘物問屋「枡屋」の⻑男として⽣まれた。昨年、福⽥美術館で初公開された《蕪に双鶏図》は、家業に従事していた30代初め頃に制作されたもので、若冲最初期の作品とされている。

 ドラマの舞台となった18世紀の京都は、若冲以外にも個性豊かな画家たちが活躍し、それぞれが何に影響を受けていたかなども近年の研究で明らかになりつつある。本展は福⽥美術館・嵯峨嵐⼭⽂華館の2館共同開催で、《蕪に双鶏図》をはじめとした福⽥美術館所蔵の若冲作品すべてと、同時代を⽣きた画家たちの作品の数々を一挙公開し、その絵の魅⼒に迫る。

 第2会場となる嵯峨嵐⼭⽂華館では、若冲・応挙・芦雪・呉春など、18〜19世紀にかけて活躍した画家たちの作品を、孔雀や虎といった画題ごとに並べ、各々の描き方の共通する点や異なる点を比較して紹介。いっぽう第1会場の福⽥美術館では、若冲と、その同じ世代にあたり、絵画と俳諧の2つの分野で才能を発揮した与謝蕪村(1716〜1783)の作品を中⼼に、同時代の画家たちが影響を受けた禅僧や中国の画家などの作品も展示する。