EXHIBITIONS

江場琳觀作品展

江場琳觀 如意輪観音

江場琳觀 那羅延堅固王

江場琳觀 五部浄

 注目の若手仏師・江場琳觀(えば・りんかん)の作品展が銀座 蔦屋書店で開催される。7月10日~31日まで。

 銀座 蔦屋書店は、アートと⽇本⽂化をテーマとした書店。2020年からは、仏教美術の魅力を発信するため、松久宗琳佛所(まつひさそうりんぶっしょ)の仏像作品や、加藤巍⼭(かとう・ぎざん)の作品を提案してきた。

 今回の作品展示では、仏教美術の枠のなかで先進的な取り組みを続ける仏師・江場琳觀(えば・りんかん)を紹介する。

 江場は1973年愛知県⽣まれ。92年に松久宗琳佛所に⼊⾨。2001年に独⽴し、雅号「琳觀」とする。その後、京都の仏師の流れを汲む、江場佛像彫刻所に合流。寺院に納める仏像を中心に、伝統的なルールに則った像を制作するいっぽう、江場は⾃⾝の作品においては、現代の美意識を反映させた創作にも意欲的に取り組んでいる。

 ⻑い時間考え抜かれた「様式美」に⾄った仏像表現に⼀歩踏み込み、琳觀ならではの解釈と情感を添えるスタイルは、⼀⾒伝統的であるようでいて、既存の仏像には⾒られない世界観を構築している。関東圏初の作品展を機に、その世界を堪能してほしい。