EXHIBITIONS
上田義彦写真展
旅の記憶
これまで東京ADC賞最高賞、ニューヨークADC賞、カンヌグラフィック銀賞など、国内外の様々な賞を受賞してきた写真家の上田義彦。2016年までに32冊の写真集を出版し、代表作として、ネイティブアメリカンの神聖な森を撮影した『QUINAULT』などがある。
本展では、上田義彦の刹那と儚い記憶が鮮明に写し出された数々の旅の作品を展示。
また、上田は本展の開催にあたって、次の文章を寄せている。
「時々、自分はどこにいるのだろうと思うことがある。旅と旅の間のつかの間、いつもの自宅での定位置に座り、庭の植木をぼんやり見上げている時も、カシュガルのホテルで、砂埃で汚れた窓からぼんやりと霞んで見える朝の街を眺めている時も、脈略のない僕の旅が、ずっと切れ間なく続いている様な気がする。旅に出ると僕は決まって、朝目覚めると、ホテルの窓のカーテン越しに見える街の写真を撮る。ベッドから起き上がると、脇のサイドテーブルに置いた 35mm カメラを握り、ふらふらと寝ボケた足取りで窓に近づき、カーテンを少し開け、まだ醒めぬ目をこすりながら窓の外の街の様子を覗く。」
本展では、上田義彦の刹那と儚い記憶が鮮明に写し出された数々の旅の作品を展示。
また、上田は本展の開催にあたって、次の文章を寄せている。
「時々、自分はどこにいるのだろうと思うことがある。旅と旅の間のつかの間、いつもの自宅での定位置に座り、庭の植木をぼんやり見上げている時も、カシュガルのホテルで、砂埃で汚れた窓からぼんやりと霞んで見える朝の街を眺めている時も、脈略のない僕の旅が、ずっと切れ間なく続いている様な気がする。旅に出ると僕は決まって、朝目覚めると、ホテルの窓のカーテン越しに見える街の写真を撮る。ベッドから起き上がると、脇のサイドテーブルに置いた 35mm カメラを握り、ふらふらと寝ボケた足取りで窓に近づき、カーテンを少し開け、まだ醒めぬ目をこすりながら窓の外の街の様子を覗く。」





