Human and Animal 土に吹き込まれた命 21世紀陶芸の最先端

　滋賀県立陶芸の森 陶芸館で特別展「Human and Animal 土に吹き込まれた命-21世紀陶芸の最先端」が開催。本展は「Part 1 子どもたちとともに」（6月29日～9月5日）、「Part 2 アーティストたちに迫る」（9月18日～12月19日）の2パートで展開される。

　アートとデザイン、陶芸と彫刻といった領域の境界線が曖昧さを増してきている昨今。日本だけでなく海外でも、土を改めて造形の素材としてとらえることで、土の様々な可能性が見出されている。

　また人や動物を原初からのモチーフとして、アーティストたちは土の特徴を生かしつつ、スピード感や躍動感、リアリティあふれる個性的な表現で、人間の心理や動物の本能を探りながら心に浮かんだかたちでを表現し、命を吹き込んでいる。

　本展では、土と対話しながら生み出される土のアートの最先端に注目。日本やアメリカ、ヨーロッパで活躍するアーティストたちが、人や動物をテーマに手がけた作品を通して紹介する。

　出品作家は、ベス・カヴェナー（アメリカ）、ステファニー・クエール（イギリス）、奈良美智（日本）、スーザン・ホールズ（イギリス）、キム・シモンソン（フィンランド）の5人。また本展には、霊長類学・人類学者でありゴリラ研究でも知られる山極壽一が協力。