EXHIBITIONS
鮫島大輔 -FLATBALLS-
球体に風景を描く作品で知られるアーティスト・鮫島大輔の個展「FLATBALLS」が六本木 蔦屋書店で開催。会期は7月1日~8月16日まで。
鮫島は1979年兵庫県尼崎市生まれ。2005年に多摩美術大学美術学部大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻を修了。球体や額、メリーゴーランドの馬などを支持体として、郊外や都市の風景を描き込み、まるでそこに空間が凝縮されたような作品を制作している。
鮫島が描くのは、どこかの郊外の住宅街や地方のロードサイドで見かける店舗のある風景や、無個性で匿名的でどこまでいっても繰り返されるパッチワークのような街の風景。そのような風景を強引に剥ぎ取り、立体物に貼り付けていき、「ここは私の住んでいる街のどこかだろうか」と既視感を抱かせる作品を手がけている。
無個性のため、どこを切り取っても同じで取り換え可能であるかのように思える風景たち。しかし、現実世界で広がっていたパノラマが裏返されて、球体やメリーゴーランドの馬などといった立体物に貼り付けられた途端に、凡庸だった風景はまったく別の意味を持つようになる。
作品は立体の中心へと向かっていくような遠近感で描かれており、鑑賞する私たちを吸い込むかのような心地よい感覚を引き出す。鮫島の手によって、どこにでもある凡庸な風景は、鑑賞者にある種の快楽を与える存在へと生まれ変わる。
本展では、球体に風景が描かれている鮫島の代表的なシリーズ「FLATBALL」を中心に展示。作家と書店によってつくり出された特殊な作品空間が展開される。
鮫島は1979年兵庫県尼崎市生まれ。2005年に多摩美術大学美術学部大学院美術研究科博士前期課程絵画専攻を修了。球体や額、メリーゴーランドの馬などを支持体として、郊外や都市の風景を描き込み、まるでそこに空間が凝縮されたような作品を制作している。
鮫島が描くのは、どこかの郊外の住宅街や地方のロードサイドで見かける店舗のある風景や、無個性で匿名的でどこまでいっても繰り返されるパッチワークのような街の風景。そのような風景を強引に剥ぎ取り、立体物に貼り付けていき、「ここは私の住んでいる街のどこかだろうか」と既視感を抱かせる作品を手がけている。
無個性のため、どこを切り取っても同じで取り換え可能であるかのように思える風景たち。しかし、現実世界で広がっていたパノラマが裏返されて、球体やメリーゴーランドの馬などといった立体物に貼り付けられた途端に、凡庸だった風景はまったく別の意味を持つようになる。
作品は立体の中心へと向かっていくような遠近感で描かれており、鑑賞する私たちを吸い込むかのような心地よい感覚を引き出す。鮫島の手によって、どこにでもある凡庸な風景は、鑑賞者にある種の快楽を与える存在へと生まれ変わる。
本展では、球体に風景が描かれている鮫島の代表的なシリーズ「FLATBALL」を中心に展示。作家と書店によってつくり出された特殊な作品空間が展開される。