EXHIBITIONS

浮世絵モダーン 橋口五葉と伊東深水を中心に

橋口五葉 髪梳ける女 1920 町田市立国際版画美術館蔵

小早川清 近代時世粧ノ内 瞳 1930 町田市立国際版画美術館蔵

山村耕花 十三世守田勘彌のジャン・バルジャン 1921 町田市立国際版画美術館蔵

 町田市立国際版画美術館が企画展「浮世絵風景画―広重・清親・巴水 三世代の眼―」(7月10日〜9月12日)に関連したミニ企画「浮世絵モダーン 橋口五葉と伊東深水を中心に」を開催。企画展にて出品の川瀬巴水(かわせ・はすい、1883〜1957)と関連のある、橋口五葉(はしぐち・ごよう、1881〜1921)と伊東深水(1898〜1972)の版画を中心に紹介する。

 橋口五葉と伊東深水の2人は、大正〜昭和前期にかけて、浮世絵版画と同じに版元・画家・彫師・摺師が協同して制作出版する、「新版画」と呼ばれる多色摺木版画を制作した画家。「新版画」の作品は浮世絵版画の伝統を継承しつつ、それを超克する表現を見せる近代の芸術作品として制作された。

 本展示では、橋口と川瀬らの新版画を「浮世絵モダーン」と称し、およそ40点を紹介する。