EXHIBITIONS

G3-Vol.140

千原真実個展「風景、片鱗」

2021.06.30 - 08.22

千原真実 Surface #1 2019 © Mami Chihara

千原真実 風景#26 2021 © Mami Chihara

 熊本市現代美術館のギャラリーⅢで、熊本・九州ゆかりの作家を取り上げる展覧会シリーズの今回は、熊本出身のアーティスト・千原真実の個展「風景、片鱗」を開催する。

 千原は1985年生まれ。2008年に東京造形大学美術学科絵画専攻を卒業。これまで参加したグループ展に「雨足に沿って 舵をとる」(アキパタマピ21、東京、2020)、「Emerging2018『Oscillate/deviate』」(トーキョーアートアンドスペース本郷(東京)などがある。

 近年、千原は「絵と絵のまわり」というテーマに取り組むなか、フレームや壁といった、絵画にとっての「支持体」をコラージュしながら、イメージを描くこととは異なる絵画を探求している。その作品は、ほどよい緊張感を漂わせ、かたち、素材、テクスチュアもばらばらの物質たちが、ひとつの画面のなかで対話し、関係を結ぶ。

 本展では「風景の片鱗」をテーマとした新作を中心に、「壁」をコラージュの要素として用いることを試みる。