縣健司個展「scapes+」

　アーティスト・縣健司（あがた・けんじ）の個展「scapes＋」がTAKU SOMETANI GALLERYで開催される。会期は6月26日〜7月11日。

　縣は1991年神奈川県生まれ。東京藝術大学油画卒業・版画修了。近年の個展に、「–SCAPES」（TAKU SOMETANI GALLERY、東京、2020）。自身の作品の制作のほか、大学在学時から撮影の仕事を始め、多くのアーティストの記録撮影や作品制作にも関わってきた。

　2016年以降、縣は、東京での暮らしや仕事の取材旅行のなかで偶然出会った、ありふれた光景をうつした写真をもとに作品を制作。編集ソフトを使い、自らが撮影した写真のかたちをずらすといった操作を施すことで、異化された日常、現実と夢のはざまの景色を作品化してきた。

　本展では、コロナ禍以前から現在までに撮影した普遍的な日常を、無作為に組み合わせた新作を発表。16〜21年のあいだに制作された作品十数点が並ぶ。