EXHIBITIONS

華麗なるベル・エポック

フランス・モダン・ポスター展

京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

2021.08.14 - 10.03

G・ルンデュ 「ポール・ウィットマン公演」アンバッサドゥール座 1926 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

ジュール・シェレ 「ロータスの花」フォリー・ベルジェール座 1893 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック ディヴァン・ジャポネ 1892 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

アルフォンス・ミュシャ 椿姫 1896 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

ヴィラ シモン・クリーム 衛生と美容の為の粉石鹸 1922頃 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

ウジューヌ=サミュエル・グラッセ 「第1回装飾芸術博覧会」プチ・パレ 1904 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション

 岩手県立美術館で、「華麗なるベル・エポック フランス・モダン・ポスター展 京都工芸繊維大学 美術工芸資料館コレクション」が開催。近代デザインの始まりを迎えたフランス、ベル・エポック期におけるポスターの代表作約150点を、4部に分けて紹介する。

 19世紀末〜20世紀初頭にかけてのフランスは、産業革命によって人々の生活が一変した時代。大都市には商品があふれかえり、バーやキャバレー、オペラや観劇などの大衆文化も栄え、多くの人がモダン・ライフを満喫した。この時代は豊かな良き時代を意味する「ベル・エポック」と呼ばれている。

 様々な新しい芸術が生み出されたなか、大きな発展を遂げたのがポスター・デザインだ。多くの商品や興行、旅行などを宣伝するためにデザイナーたちが腕を振るい、美しいポスターが次々に制作され街を飾った。ジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、アルフォンス・ミュシャなどの巨匠たちによって生み出された作品は、その優れたデザイン性によって、近代都市パリの華やかな世界を今日に伝えている。

 本展では、京都工芸繊維大学美術工芸資料館が所蔵するポスター・コレクションより、ベル・エポック期におけるフランス・ポスターの代表作およそ150点を展示。出展作家は、ジュール・シェレ、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、アルフォンス・ミュシャ、G・ルンデュ、ヴィラ、ウジューヌ=サミュエル・グラッセら。本展を通じて、パリを彩ったポスター・デザインの世界を楽しみたい。