EXHIBITIONS

揺れる目、浅い眠り

2021.06.19 - 08.22

内野小春 壁/はらっぱ

ikik Green Field

©︎ Asahina

藤田紗衣 DDD(warp) 2020

彌永ゆり子 rope(skipping) 2021

矢島茉絢 LOVE THIS PLACE 2021

 BnA Alter Museumでは、1990〜2000年生まれのアーティストによるグループ展「揺れる目、浅い眠り」を開催する。参加作家は、ikik、朝比奈、彌永ゆり子、内野小春、藤田紗衣、矢島茉絢の6組。

 6組それぞれが生まれたのは、初のデジタルネイティブ世代にあたるY世代と、iGen(スマホ世代)とも言われるZ世代。今回の参加アーティストの半数以上は、スマートフォン(Instagram)で偶然見つけた作家で占められている。

 ゲームやコミックから影響を受け奇怪な生物たちが生きる空想世界を描くikik、3DCG独特の光沢テクスチャ表現を特徴としたオブジェクトを中心にグラフィックやデザインを制作する朝比奈、低解像度なデジタルグラフィックの描画過程をモニターとチープな素材で構成されるフレームで絵画化する彌永ゆり子、ワタを詰め造形したサテン生地に描くことで地と図の境界に揺さぶりをかける内野小春、ドローイングをデータ化し(または変換し)複製/印刷技術を介入させ、元とは異なる時間や空間を付加する藤田紗衣、現実のオブジェクトをモチーフに不思議なものへと置き換え、親密な空間を異化する矢島茉絢。

 BnA Alter Museumアートディレクターの筒井一隆は「今回の展覧会では、膨大なデータへとアップロードされ続ける我々の目を出発点として、今またリアルな作品をもってフィジカルな目をアップデートをしたいと考え企画しました」とコメントしている。