EXHIBITIONS
三枝愛「尺寸の地」
アーティスト・三枝愛の個展「尺寸の地」がバンビナートギャラリーで開催される。
三枝は1991年埼玉県生まれ。2018年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程を修了し、現在は京都を拠点に活動している。これまで個展を東京、茨城、愛知、京都各地で開催したほか、布施琳太郎のキュレーション展「沈黙のカテゴリー」(クリエイティブセンター大阪、2021)や「アーツ前橋 群馬県ゆかりのアーティスト滞在制作事業」(2020)、「清流の国ぎふ 芸術祭 Art Aword IN THE CUBE 2017」(岐阜県美術館)、「群馬青年ビエンナーレ 2017」(群馬県立近代美術館)などに参加している。
三枝は、東日本大震災に伴う原発事故の影響で、原木椎茸栽培を営む家業が原木不足に直面した時に、様々なものが失われ徐々に変わっていく庭の景色を「庭のほつれ」と名付け、制作活動の中心に据え、思いを巡らせてきた。その過程で、人間が道具として用いてきた「木」の存在に関心を寄せ、また文化財修理に携わり「ものを残すこと」の意味を問うなかでインスタレーション作品を中心に発表を重ねている。
失われゆくことと残すことの本質を、すでにあるものを移動し留めることで提示し作品としてきた三枝。本展に向け、「新しく作る=絵を描く」こととして、絵画制作に取り組んだ。
本展では、黄袋と木枠を支持体とモチーフにし、古典的な写真技法を用いて制作した「尺寸の地」シリーズと、原木椎茸栽培に使われる道具である椎茸用封蝋を用い、土地を耕し整えることをキャンバスと刷毛に置き換え描かれた「誰かの畑」「墓予定地」のシリーズを中心に展示する。
三枝は1991年埼玉県生まれ。2018年に東京藝術大学大学院美術研究科油画専攻修士課程を修了し、現在は京都を拠点に活動している。これまで個展を東京、茨城、愛知、京都各地で開催したほか、布施琳太郎のキュレーション展「沈黙のカテゴリー」(クリエイティブセンター大阪、2021)や「アーツ前橋 群馬県ゆかりのアーティスト滞在制作事業」(2020)、「清流の国ぎふ 芸術祭 Art Aword IN THE CUBE 2017」(岐阜県美術館)、「群馬青年ビエンナーレ 2017」(群馬県立近代美術館)などに参加している。
三枝は、東日本大震災に伴う原発事故の影響で、原木椎茸栽培を営む家業が原木不足に直面した時に、様々なものが失われ徐々に変わっていく庭の景色を「庭のほつれ」と名付け、制作活動の中心に据え、思いを巡らせてきた。その過程で、人間が道具として用いてきた「木」の存在に関心を寄せ、また文化財修理に携わり「ものを残すこと」の意味を問うなかでインスタレーション作品を中心に発表を重ねている。
失われゆくことと残すことの本質を、すでにあるものを移動し留めることで提示し作品としてきた三枝。本展に向け、「新しく作る=絵を描く」こととして、絵画制作に取り組んだ。
本展では、黄袋と木枠を支持体とモチーフにし、古典的な写真技法を用いて制作した「尺寸の地」シリーズと、原木椎茸栽培に使われる道具である椎茸用封蝋を用い、土地を耕し整えることをキャンバスと刷毛に置き換え描かれた「誰かの畑」「墓予定地」のシリーズを中心に展示する。



