EXHIBITIONS

ミケル・バルセロ展

2021.06.10 - 07.25

ミケル・バルセロ 午後の最初の一頭 2016 作家蔵 © ADAGP, Paris & JASPAR, Tokyo, 2021 © David Bonet

 スペインが誇る現代美術界の巨匠、ミケル・バルセロ。その芸術の全貌に迫る展覧会「ミケル・バルセロ展」が長崎県美術館に巡回する。

 バルセロは1957年、スペイン・マジョルカ島生まれ。パルマとバルセロナでアーティストとしての研鑽を積み、82年の「ドクメンタ7」で華々しいデビューを飾って以来、世界各地で展覧会を開催してきた。

 88年以降、バルセロは頻繁にアフリカに滞在するなかで自身の芸術を確立。またアルプスやヒマラヤの高地といった、時に過酷な環境下に身を置き、滞在した各地特有の文化や風土を自らの芸術世界に取り込みつつ、絵画、彫刻、版画、陶芸などジャンルの垣根を超えた制作活動を展開している。

 本展は、若きエネルギーに満ちたバルセロの初期の作品から現在の表現まで、その飽くなき創作活動の全貌に迫る日本初の大規模展覧会。バルセロの芸術の重要な位置を占める「大地(terra)」や「海(mare)」をテーマとした代表作を含む、計93点の作品群が一堂に集う貴重な機会となる。