EXHIBITIONS
木村萌「生地の庭」
LOKO GALLERYでは、木村萌による個展「生地の庭」を開催。本展は、木村が昨年春に東京藝術大学大学院を修了してから初の個展となる。
木村は1992年埼玉県生まれ。17年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、ベトナムでシルクペインティングの技法を学び、大学院時代には油画技法材料研究室に所属した。
木村の絵画には、物体として現実世界に存在していながら、それを指す名前が浮かばないものが登場する。それは針金や木片であるように見えるが、すぐに何かの用途に当てはまらない、どこか宙ぶらりんな存在たちだ。しかし作家は、そのような存在に愛着を持って「ドウ」と呼び、絵画のなかに独自の生命体として描く。支持体は木枠に布を糊でピンと張り、キャンバスに透過性を持たせることで作品に生き生きとした透明感を与えながらも、光の陰影がもたらす幽玄の世界を引き出そうとしている。
シルクペインティングと油画を学んだ経験などから、布に染めるように描く技法に日本的な空間感覚に近いものを感じ、興味を持ち始めたと言う木村。本展では、2020年の「神山財団 第6回卒業成果展」での大賞受賞作品をさらに発展させた、新作を発表する。
木村は1992年埼玉県生まれ。17年に東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻を卒業後、ベトナムでシルクペインティングの技法を学び、大学院時代には油画技法材料研究室に所属した。
木村の絵画には、物体として現実世界に存在していながら、それを指す名前が浮かばないものが登場する。それは針金や木片であるように見えるが、すぐに何かの用途に当てはまらない、どこか宙ぶらりんな存在たちだ。しかし作家は、そのような存在に愛着を持って「ドウ」と呼び、絵画のなかに独自の生命体として描く。支持体は木枠に布を糊でピンと張り、キャンバスに透過性を持たせることで作品に生き生きとした透明感を与えながらも、光の陰影がもたらす幽玄の世界を引き出そうとしている。
シルクペインティングと油画を学んだ経験などから、布に染めるように描く技法に日本的な空間感覚に近いものを感じ、興味を持ち始めたと言う木村。本展では、2020年の「神山財団 第6回卒業成果展」での大賞受賞作品をさらに発展させた、新作を発表する。


