EXHIBITIONS
小企画展「描かれた装い」
鹿児島市立美術館では小企画展「描かれた装い」を開催中。様々な絵画やポスターに見られる「装い」に注目し、作品が描かれた背景を考察する。
装いは時代を映す鏡とも言われ、社会の動向と呼応しながらその時々のスタイルが生み出されてきた。西洋では19〜20世紀にかけて、とくに女性のドレスの形態が大きく変化した。日本でも明治時代以降、西洋の影響を受けた洋装が徐々に浸透。着物に束髪や帽子を組み合わせるなど和洋折衷の独特のスタイルが流行し、第二次世界大戦後には、洋装の普及が急速に進んだ。またファッションとともに、化粧や髪型などのヘアメイクも変化していった。
身にまとう人物の趣味や好みに加え、社会的な立場、慣習なども反映された装いは、その人となりを示す一種のアイコン。そして、絵画に描かれる装いが織りなす色彩や模様は作品の重要な構成要素にもなっている。日本の画家では、和田英作や橋口五葉などが装いを細やかに描いただけでなく、デザインの仕事や百貨店との関わりを通じて流行の創出に携わった。またポスターなど商業美術の分野においては、時代を先取る新たな美意識が提案された。
本展では、西洋の影響を受けた洋装から和洋折衷のスタイル、伝統的な民族衣装まで、多様な時代・地域を舞台にした絵画やポスターを展示。作品が生み出された背景にも着目しながら、古今東西の装いの変遷をたどる。
装いは時代を映す鏡とも言われ、社会の動向と呼応しながらその時々のスタイルが生み出されてきた。西洋では19〜20世紀にかけて、とくに女性のドレスの形態が大きく変化した。日本でも明治時代以降、西洋の影響を受けた洋装が徐々に浸透。着物に束髪や帽子を組み合わせるなど和洋折衷の独特のスタイルが流行し、第二次世界大戦後には、洋装の普及が急速に進んだ。またファッションとともに、化粧や髪型などのヘアメイクも変化していった。
身にまとう人物の趣味や好みに加え、社会的な立場、慣習なども反映された装いは、その人となりを示す一種のアイコン。そして、絵画に描かれる装いが織りなす色彩や模様は作品の重要な構成要素にもなっている。日本の画家では、和田英作や橋口五葉などが装いを細やかに描いただけでなく、デザインの仕事や百貨店との関わりを通じて流行の創出に携わった。またポスターなど商業美術の分野においては、時代を先取る新たな美意識が提案された。
本展では、西洋の影響を受けた洋装から和洋折衷のスタイル、伝統的な民族衣装まで、多様な時代・地域を舞台にした絵画やポスターを展示。作品が生み出された背景にも着目しながら、古今東西の装いの変遷をたどる。

