EXHIBITIONS

海老原靖「Garden—隙間をうめること」

2021.05.21 - 06.20

海老原靖 gate 2021 © Yasushi Ebihara Courtesy of KEN NAKAHASHI

海老原靖 ajisai 2021 © Yasushi Ebihara Courtesy of KEN NAKAHASHI

海老原靖 niwaki #1 2021 © Yasushi Ebihara Courtesy of KEN NAKAHASHI

海老原靖 garden 2021 © Yasushi Ebihara Courtesy of KEN NAKAHASHI

海老原靖 element_vase 2021 © Yasushi Ebihara Courtesy of KEN NAKAHASHI

 海老原靖が約2年ぶりとなる個展「Garden—隙間をうめること」をKEN NAKAHASHIで開催する。会期は5月21日〜6月20日まで。

 海老原は1976年茨城県生まれ。2001年東京藝術大学大学院修士課程修了。子供の頃より銀幕の世界に夢中だったという作家は、ペインティングをはじめ、写真や立体、パフォーマンスなど多岐にわたる表現方法で、映画の登場人物や、きらびやかなドレスなど、時間とともに忘れ去られてしまいそうな存在の記憶を残そうとするアプローチで制作を続けてきた。

 本展では、海老原が生まれ育った家を取り囲む植木をモチーフにした「Garden」シリーズから、新作のペインティングを発表する。

「Garden」は、幼い頃から眺めていた庭の移り変わっていく風景を、記憶にとどめておきたいという思いから制作を始めたシリーズ。この2年間は海老原にとって、地元に住んでいた親しい友人や、自身の父を見送っていく時間でもあった。今回の新作は、新型コロナウイルス感染症のパンデミックが重なったことで、より一層深く自分を取り囲む存在に向き合う時間を過ごしながら、自画像のように、時間を重ねて枯れ始めてきた植木を描いている。