EXHIBITIONS

篠原有司男展

ギュウちゃん、“前衛の道”爆走60年

2017.09.16 - 11.05

篠原有司男 ボクシング・ペインティング 2006 Photo by Bill Farrington © Ushio + Noriko Shinohara

篠原有司男 ボクシング・ペインティング 2006 Photo by Bill Farrington © Ushio + Noriko Shinohara

篠原有司男 ペティー・チョッパー  1982

篠原有司男 女の祭 1966 兵庫県立美術館(山村コレクション)蔵

 ボクシング・ペインティング、オートバイ彫刻、ダイナミックな絵画で知られる「ギュウちゃん」こと、篠原有司男(うしお)は、1950年代末から反芸術の旗手として脚光を浴び、69年に渡米。以来、ニューヨークを拠点に創作活動を続け、85歳の現在も前衛美術家としてエネルギッシュに活動している。

 本展では、ギュウちゃんの60年にわたる創作の軌跡を、絵画、立体、ドローイング、版画など約100点の作品と関連資料で紹介。貴重な記録写真をはじめ、他人の作品を真似るイミテーション・アート、幕末浮世絵を大胆な表現でデフォルメした花魁シリーズなどを展示し、既存の美術の枠組を超える破天荒な活動を振り返る。

また、渡米後の作品からは、ダンボールや廃材を素材にしたオートバイ彫刻のほか、鮮やかな色彩と激しい筆触でニューヨークの喧騒を描いた絵画に加え、マイアミやバミューダなどをテーマにした代表的な絵画シリーズを紹介。当館で公開制作されるボクシング・ペインティングの最新作も展示する。