EXHIBITIONS
菊地良博「VACCINE」
仙台を拠点に活動するアーティスト・菊地良博(きくち・よしひろ)の個展「VACCINE(ワクチン)」がARTS ISOZAKIで開催される。
菊地は1980年宮城県生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。動物と峻別される、人間のみに現れる特質(言語、社会システムにおける性など)の論理的な否定的解体および再構築を、さらにはその行為者である自身の論理性の否定を、ドローイング、コラージュ、ペインティング、印刷、彫刻、映像、インスタレーション、写真など多様なメディアを用いて行っている。
仙台を活動拠点とする菊地は、本展が開催される水戸との関係を、仙台藩と水戸藩の関係のアナロジーとしてとらえている。水戸徳川から警戒されていた仙台藩を、広義での攘夷の対象であるとし、そのように考えることにより、菊地の水戸における展覧会には、ある種の自虐行為が成立する。それと同時に、仙台のアーティストがあえて水戸で社会通念的なルールを逸脱する試みは、作家が街の免疫機能によって排除されることであり、ウィルスとワクチンのメタファーとなる。
本展では、性産業をテーマとした彫刻、映像、絵画作品に加え、自虐をテーマとしたコラージュ作品を展示。コロナ禍において本展は、コロナウィルスとそのワクチンの関係性だけではなく、社会における受容と排除、禁止と侵犯、外部と内部など、様々な状況に対する批評性の高い展覧会となる。
菊地は1980年宮城県生まれ。武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。動物と峻別される、人間のみに現れる特質(言語、社会システムにおける性など)の論理的な否定的解体および再構築を、さらにはその行為者である自身の論理性の否定を、ドローイング、コラージュ、ペインティング、印刷、彫刻、映像、インスタレーション、写真など多様なメディアを用いて行っている。
仙台を活動拠点とする菊地は、本展が開催される水戸との関係を、仙台藩と水戸藩の関係のアナロジーとしてとらえている。水戸徳川から警戒されていた仙台藩を、広義での攘夷の対象であるとし、そのように考えることにより、菊地の水戸における展覧会には、ある種の自虐行為が成立する。それと同時に、仙台のアーティストがあえて水戸で社会通念的なルールを逸脱する試みは、作家が街の免疫機能によって排除されることであり、ウィルスとワクチンのメタファーとなる。
本展では、性産業をテーマとした彫刻、映像、絵画作品に加え、自虐をテーマとしたコラージュ作品を展示。コロナ禍において本展は、コロナウィルスとそのワクチンの関係性だけではなく、社会における受容と排除、禁止と侵犯、外部と内部など、様々な状況に対する批評性の高い展覧会となる。


