EXHIBITIONS

Human and Animal 土に吹き込まれた命

ステファニー・クエール Orangutan 2016 作家蔵 Photo by Masaki Ogawa

スーザン・ホールズ キリン 1993 滋賀県立陶芸の森陶芸館蔵

奈良美智 森の子 2020 作家蔵 © Yoshitomo Nara Photo by Keizo Kioku

キム・シモンソン Moss Princess 2018 作家蔵 Photo by Kim Simonsson

ベス・カヴェナー Shadow Partner 2018 Jason Jacques Gallery and the Artist蔵 Courtesy of the Jason Jacques Gallery and the Artist

 岐阜県現代陶芸美術館で、土のアートの可能性を広げるアーティスト5名の展覧会「Human and Animal 土に吹き込まれた命」が開催される。

 多様な素材や手法が用いられて美術作品が制作される現代、アート・デザイン・陶芸・彫刻といった芸術の諸分野の境界線は、ますます曖昧になっている。そのなかで、日本、また海外でも「土」が広く造形の素材としてとらえ直され、素材としての土に、従来の陶芸分野にとどまらない幅広い表現の可能性が見出されている。

 本展では、人と動物という根源的なモチーフに、土素材を通じて向き合う国内外の5作家、ベス・カヴェナー(アメリカ)、スーザン・ホールズ(イギリス)、奈良美智(日本)、ステファニー・クエール(イギリス)、キム・シモンソン(フィンランド)による陶作品や関連作品およそ100点を紹介する。

 主な出展作は、いきいきと表現された個性豊かな人や動物たち。日本では本展が初めての本格的な紹介となるベス・カヴェナーら5人の作家は、それぞれの関心のもと、土素材の特質に生命とリアリティを重ね合わせて表現している。その作品は、人間の心理や動物の本能、そして自然と人間との距離など様々な要素を浮かび上がらせる。

 土が持つ力、そして土のアートの新たな局面を感じさせる、多彩ないきものたちの姿を楽しみたい。