EXHIBITIONS

書をアートへ

2021.04.24 - 06.05

Ayako Someya Pectolite 2021

北田朋子 作品 2021

坂巻裕一 東京画廊 2021

 東京画廊+BTAPでは、書を表現するアーティストたちを迎えたグループ展「書をアートへ」を開催する。

 これまで東京画廊は、「現代における書の表現」をテーマに、1987・2000年の「⽐⽥井南⾕展」、2009年の「中野北溟展」、14年の「外林道⼦展」、そして20年の「宇野雪村展」を企画・開催してきた。

 本展に出品する北⽥朋⼦、Ayako Someya、坂巻裕⼀の3名は、「書の表現」に⽋かせないいくつかの条件を抽象化することに挑戦している。

 北⽥は「⽂字性」を捨て、書の本来の意味である書く動作に焦点を当てており、師である外林道⼦の「體と臓」から多くのことを学んで、現在の制作に⾄った。Ayako Someyaは「⽂字性」を残しながら、墨と紙の性質に焦点を絞り、書家・現代アーティストである⼭本尚志から紹介されたアートフェア「ART SHODO TOKYO 2018」を経て、制作を深化させている。そして「ART SHODO FESTA 2020」大賞作家である坂巻は、3⼈のなかで唯⼀読める⽂字を使って作品を発表。しかし⽂字の実⽤価値は消失し、インスタレーションとして展開される。

 上⽥桑鳩に始まる前衛書運動が数世代を経て受け継がれ、再び現代の表現として蘇りつつある昨今、本展ではその⼀翼を担うアーティスト3名を紹介する。