EXHIBITIONS

SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD 個展「under pressure」

2021.04.24 - 06.27

SIDE CORE / EVERYDAY HOLIDAY SQUAD 個展「under pressure」メインビジュアル

本展のためのドローイング(EVERYDAY HOLIDAY SQUAD) Courtesy of the artist

SIDE CORE Iron calling
Nampei Akaki、牧唯/NNNI、コムアイ
tekkoujima festival、東京、2018 Photo by KIKUCHI Ryosuke

SIDE CORE MoWA
BIEN、EVERYDAY HOLIDAY SQUAD、リヴァ・クリストフ、森山泰地
Reborn-Art Festival 2019、宮城

SIDE CORE Okinawa North-End Pop Uppers
STANG、security blanket、KINJO
YAMBARU ART FESTIVAL、沖縄、2021

EVERYDAY HOLIDAY SQUAD rode work 2017
Reborn-Art Festival 2017、宮城 Photo by GOTO Shuji Courtesy of Reborn-Art Festival 2017

EVERYDAY HOLIDAY SQUAD cyclops at cape 2018-2019
京都Re:Search/大京都芸術祭2020 in 京丹後、京都

EVERYDAY HOLIDAY SQUAD empty spring 2020 Courtesy of the artist

 SIDE CORE(サイドコア)のディレクションで、EVERYDAY HOLIDAY SQUAD(エブリデイ・ホリデイ・スクワッド)の個展「under pressure」が開催。EVERYDAY HOLIDAY SQUADにとっては、公的施設での初個展となる。

 SIDE COREは「風景にノイズを起こす」をテーマに、日本各地で展覧会やイベントを開催しているアートチーム。東京を拠点に、ストリートアートを切り口とした活動を続けてきた。

 いっぽうEVERYDAY HOLIDAY SQUADは、2015年よりSIDE COREとともに活動する匿名アーティストグループ。アーティスト、キュレーター、映像作家などが参加しており、ストリートカルチャーの視点から都市空間やそこにあるルールに介入していく、遊び心にあふれたアート作品を展開している。

 両者は今年、本州北端・竜飛岬の強風に吹かれながら、青函トンネルに関するリサーチを実施。トンネルの斜坑や24年に及んだ工事の土砂埋立地などを見学するなかで、トンネルの湧き水に注目した。

 竜飛岬の先端では、1分間に約20トンもの水を海に放出し続けている。トンネルが実用化されてからも、大量の水を排出し続けている事実は、巨大な建造物を維持するために、それ自体を環境の一部分として循環させ続けなければならないという課題を私たちに突きつける。

 本展ではこのリサーチを経てたどり着いた「環境の循環」をキーワードに、アートセンターの巨大な建築に強風を吹き込む(=換気をする)。換気装置としても機能するインスタレーションは、公共施設の維持のための、あるいは感染症対策の一環としての換気と、様々なイメージを喚起させるだろう。

 なお作品はポストコロナ・アーツ基金の助成を受けて制作され、アーティストたちによるコロナ禍への応答ともなる。