EXHIBITIONS

よみがえる承久の乱

―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―

2021.04.06 - 04.25, 2021.04.27 - 05.23

承久記絵巻 巻第4(部分) 個人蔵 通期(巻き替え)

 京都文化博物館で特別展「よみがえる承久の乱―後鳥羽上皇 vs 鎌倉北条氏―」が開催されている。

 13世紀初頭に日本列島を統べ、勅撰集『新古今和歌集』に結実する和歌をはじめとする、多芸多能の帝王でもあった後鳥羽上皇。しかし、 1221(承久3)年の「承久の乱」において、北条氏率いる鎌倉御家人と戦って敗れた後鳥羽上皇は、隠岐(現在の島根県隠岐諸島)に流されてしまう。

 この「承久の乱」を機に、鎌倉幕府の優位のもとで公家と武家が並存する時代となったが、やがてその体制にも終止符が打たれ、南北朝の内乱が展開されることとなる。

 本展では、「承久の乱」の全体像を描いた現存唯一の絵巻であり、約80年ぶりに再発見された『承久記絵巻』の全6巻を公開。また、当時の様々な身分の人々の息吹を伝える古文書や肖像画、刀剣など、国宝22点・重要文化財12点を含む貴重な作品約160点を通して、日本史上の重要事件の歴史的意義に迫る。

※京都文化博物館は、政府の新型コロナウイルス改正特別措置法に基づく緊急事態宣言発令を受け、4月25日〜5月11日まで臨時休館。最新情報は公式ウェブサイトへ。