EXHIBITIONS

美術×本=楽しさと多様性展

所蔵作品展 徳島のコレクション 2017年度第2期、祝 県立図書館100周年

2017.08.26 - 10.09

『書窓』 1935-38 編集、装本=恩地孝四郎

『書窓』 1935-38 編集、装本=恩地孝四郎

ウラジミール・マヤコフスキー 『声のために』 1923(2000) 装丁=エル・リシツキー

アンリ・マティス 『ジャズ』より イカルス 1947

岸田劉生 『劉生図案画集』より 1921 木版彫刻=伊上凡骨

平野太呂氏によるZINEコレクション

 「美術と本」をテーマにピカソやシャガールらの挿絵本、現代のアーティストブック、徳島出身の木版彫刻師・伊上凡骨(いがみ・ぽんこつ)の作品、仕掛け絵本やさわる本、少部数の自主制作冊子ZINEなどを紹介する企画が開催される。

 3つのコーナーからなる本展。「20世紀初頭の豪華本からアーティストブックまで」では、ピカソやシャガールなどの巨匠たちによる挿絵本を中心に、近年制作されたアーティストブックも交え、この100年ほどの「美術」と「本」のかかわりを振り返る。

 「徳島出身の木版彫刻師、伊上凡骨(いがみ・ぽんこつ)の仕事」では、洋画家の岸田劉生による、小説家、武者小路実篤らの著書の装丁の図案や大正時代の雑誌『白樺』の表紙を集めた「劉生図案画集」(1921年刊)を紹介。本著には徳島の彫り師、伊上凡骨が参加している。

 「美術と本の楽しい関係」では、徳島県立図書館の協力による仕掛け絵本、さわって楽しむ絵本や、徳島県立近代美術館が幼児との対話鑑賞の実践から試行錯誤して開発してきた美術の鑑賞教材としての絵本を紹介。また、徳島の若者の協力を得て現在進行中の様々なZINEや、2006年に「ZINE Library」展(No12 Gallery、東京)をスイスのニーブス・ブックスと合同で企画した写真家、平野太呂のZINEコレクションも特別出品される。