ナンシー関 展「消しゴム版画の世界 The world of eraser prints」

　消しゴム版画アーティスト・ナンシー関による個展「消しゴム版画の世界 The world of eraser prints」がtagboatで開催される。

　ナンシー関は1962年生まれ。青森県出身。1990年にテレビコラムの連載スタートさせ、最初の単行本『ナンシー関の顔面手帖』を出版。84年に消しゴム版画家としてデビューし、コラムの執筆と並行して制作を続けた。2002年に逝去。08年に回顧展「ナンシー関　大ハンコ展」が東京、名古屋、仙台、札幌、青森を巡回し、14年には渋谷パルコにて個展「顔面遊園地 ナンシー関 消しゴムの鬼」が開催された。

　消しゴム版画家とコラムニストという2つの肩書きで活動したナンシー関が逝去して18年。もしいまナンシー関が生きていたら、このコロナ禍をどのように切り取っていただろうか。本展では、世のなかを鋭い切り口で一刀両断したナンシー関が残した言葉に思いを巡らせながら、かつて世間を賑わせた人や芸能人を取り上げた消しゴム版画作品を展覧する。