EXHIBITIONS
栗棟美里「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。」
アーティスト・栗棟美里(くりむね・みさと)が3年ぶりとなる個展「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。」を開催する。
栗棟は1988兵庫県神戸市生まれ。2011年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業、13年同大学院芸術研究科博士前期課程版画専攻修了。現在は出身地である神戸を拠点に活動。大学在学中より作家としての意識を強く持ち活動してきた栗棟は、自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、美・存在・時間・生命といったものの本質を問い続けてきた。
18年の個展「Still Remained」では、「視覚による認識の本質・美術のあり方/見方を再考する」というテーマのもと、様々なメディアを介し、消費されていったイメージを素材とした作品群を発表。これは栗棟による「刹那的なイメージ・情報を一度破壊し、美術作品として昇華させることは可能か」という検証でもあり、急速化する情報社会のなかで「見る」という行為の本質とは何かを鑑賞者へ問う試みでもあった。
本展では、写真史のなかでも普遍的なテーマである「ポートレイト」というフォーマットを軸に、実在しない人物をモチーフに取り上げた作品群を発表。大作「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。」(「Kyoto Art for Tomorrow 2021 - 京都府新鋭選抜展 -」産経新聞社賞受賞作品)を中心に、約17点の新作を展示する。
時間・場所を問わず対面できる環境が整ったことで新しい生活様式が生まれ、便利になった反面ある種のリアリティの欠如を感じずにはいられないと言う栗棟。本展においても、「見る」という行為の本質とは何を問う栗棟の姿勢が見て取れる。
栗棟は1988兵庫県神戸市生まれ。2011年に京都精華大学芸術学部メディア造形学科版画コース卒業、13年同大学院芸術研究科博士前期課程版画専攻修了。現在は出身地である神戸を拠点に活動。大学在学中より作家としての意識を強く持ち活動してきた栗棟は、自らが撮影した写真を支持体とし、その上から描画を施すミクストメディアの手法で、美・存在・時間・生命といったものの本質を問い続けてきた。
18年の個展「Still Remained」では、「視覚による認識の本質・美術のあり方/見方を再考する」というテーマのもと、様々なメディアを介し、消費されていったイメージを素材とした作品群を発表。これは栗棟による「刹那的なイメージ・情報を一度破壊し、美術作品として昇華させることは可能か」という検証でもあり、急速化する情報社会のなかで「見る」という行為の本質とは何かを鑑賞者へ問う試みでもあった。
本展では、写真史のなかでも普遍的なテーマである「ポートレイト」というフォーマットを軸に、実在しない人物をモチーフに取り上げた作品群を発表。大作「あなたはこの世界にいるかもしれない。もしくはいないかもしれない。」(「Kyoto Art for Tomorrow 2021 - 京都府新鋭選抜展 -」産経新聞社賞受賞作品)を中心に、約17点の新作を展示する。
時間・場所を問わず対面できる環境が整ったことで新しい生活様式が生まれ、便利になった反面ある種のリアリティの欠如を感じずにはいられないと言う栗棟。本展においても、「見る」という行為の本質とは何を問う栗棟の姿勢が見て取れる。




