EXHIBITIONS

まみえる 千変万化な顔たち

猪熊弦一郎 顔 ブルーの中 1992 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館蔵 © 公益財団法人ミモカ美術振興財団

岸田劉生 自画像 1913 豊田市美術館蔵

髙山陽介 無題(頭部 #72) 2020  © Yosuke Takayama Courtesy of ANOMALY

 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館が企画展「まみえる 千変万化(せんぺんばんか)な顔たち」を開催。10人のアーティストによって表現された「顔」の作品を展示し、「顔」を通してアーティストたちがどのように自己と他者、そして社会や世界をとらえているかを探る。

 目、鼻、耳、口といった感覚器官が集まる「顔」は、皮膚も含めると、視覚や聴覚などの五感すべてを受け取っている。この顔を通して、私たちは相手を特定し、その心のなかを探りながらコミュニケーションを取り、社会生活を送っている。

 コロナ禍で自分も相手もマスクをつけ、顔が見えにくい日常が続いているいま、本展ではとらえがたい「顔」というものに注目。「私とあなた」「関わりの顔」「顔にあそぶ」の3つのアプローチから、10人の芸術家による表現を紹介する。

 出展作家は、岸田劉生、萬鉄五郎、木村伊兵衛、奈良美智、ERIC、髙山陽介、super-KIKI、猪熊弦一郎、横山裕一、笹岡由梨子。日本近代を代表する画家の自画像から、国内外で活躍する現代アーティストの作品まで、時代もジャンルも異なる、多様な顔と出会うことができる。

※丸亀市猪熊弦一郎現代美術館は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、5月11日〜31日まで臨時休館。最新情報は公式ウェブサイトへ。