EXHIBITIONS

植物を愛でる ー木・草・花をめぐる表現ー

2021.03.13 - 05.30

寺松国太郎 花之精図(左隻)(部分) 1922

山本象石 蒟醤草ノ花文色紙筥 1951

池田遙邨 桜 1972

 倉敷市立美術館では、植物にまつわる美術作品を紹介する展覧会「植物を愛でる ー木・草・花をめぐる表現ー」を開催している。

 咲き誇る花のあでやかさ、木々の生命力の強さは、古くから人間の心をとらえて美術作品の主要な題材となった。絵画では、桜や紅葉などが四季の移ろいを印象づけるものとして描かれ、寒い季節にも緑を絶やさない松やまっすぐに伸びる竹などは縁起の良いものとして表現されることもあった。

 工芸においても、植物は壺や皿の伝統的な絵柄として多く用いられ、また様々な木の種類に恵まれた日本では、木の素材そのものの特色を生かした木工芸作品も制作されている。

 本展では、同館のコレクションから池田遙邨《桜》、寺松国太郎《花之精図》、山本象石《蒟醤草ノ花文色紙筥》など花や草を描いた絵画、木工・漆芸作品を展示。美術作品に表現された植物の魅力とともに多様な表現を紹介する。

※倉敷市立美術館は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、5月14日~5月31日まで臨時休館。これに伴い、5月13日をもって本展の開催を終了。最新情報は公式ウェブサイトへ。