EXHIBITIONS

植松奎二 みえないものへ、触れる方法 - 直観

2021.03.13 - 05.09

植松奎二 オマージュ フーコーの振り子(芦屋市立美術博物館での展示風景) 2019

植松奎二 浮く石 - 地球の出 2019 Courtesy of Gallery Nomart

植松奎二 摩擦のあいだ - 宇宙からの贈りもの 2021

植松奎二 見えない力 - 軸・経度・緯度 2021

植松奎二 間 - 5つの石II 1975 Courtesy of Gallery Nomart

植松奎二 Degree - Light Performance for Heidelberg 映像作品 1981 

 神戸市出身の美術家・植松奎二の展覧会「植松奎二 みえないものへ、触れる方法 - 直観」が芦屋市立美術博物館で開催される。

 植松は1947年生まれ。神戸大学教育学部美術科を卒業した69年に、ギャラリー16(京都)で初個展を開催して以降、石や木、布、鉄、ガラスなどを用いたインスタレーションや、彫刻、写真、映像、パフォーマンスなど多岐にわたる作品を制作。人間と地球と宇宙への素朴な関心に基づき、一貫して重力、張力、引力といった見えない力の法則から、世界の構造・存在・関係をよりあらわにしてきた。

 現在、ドイツ・デュッセルドルフと大阪を拠点に活動。自身の身体を用いた空間の存在把握や、人と物体との関係性など、世界を知覚させる作品を数多く手がけ、国内外の美術館やギャラリー、パブリック・スペースなどで発表し続けている。

 植松は1年をかけて芦屋市立美術博物館の空間と構造を読み解き、ここでしか生み出せない作品を発表。「宇宙に触れる」「思考に触れる」「未知なるみえない重力の庭に触れる」「エネルギーに触れる」の4つのパートから、植松の作品と直観で対話し思考を深め、この世界を新たに認識する方法を探る。

 同館のエントランスホールと各展示室では、新作のインスタレーションを展示。あわせて1970年代の写真作品を紹介し、植松が一貫して行ってきた重力、張力、引力といった見えない力の法則からあらわにしてきた世界の構造・存在・関係について、時空を超えた思考を巡らせる場をつくり出す。

※芦屋市立美術博物館は新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、4月25日〜5月11日まで臨時休館。これに伴い、本展を途中閉幕。最新情報は公式ウェブサイトへ。