EXHIBITIONS

響きあう個性-福田豊四郎とゆかりの日本画家たち-

2021.03.13 - 04.18

福田豊四郎 濤 1938(昭和13) 秋田県立近代美術館蔵 企画展出品作

福田豊四郎 樹氷 1937(昭和12) 秋田県立近代美術館蔵 コレクション展出品作

 秋田県立近代美術館が企画展「響きあう個性-福田豊四郎とゆかりの日本画家たち-」を開催。福田豊四郎(1904〜70)を中心に、県にゆかりのある日本画家を取り上げる。

 豊四郎は秋田県小坂町出身。川端龍子に師事し、26歳の若さで帝展において特選を受賞。その後、多くの人々と関わりながら新しい日本画の創造に邁進した。

 本展では同館の所蔵品から、豊四郎とその師・川端龍子や、ともにグループを結成した小松均、そして豊四郎の影響を受け、その意思を受け継いだ堀文子や信太金昌など、ゆかりの日本画家の作品を展示。画家たちのつながりを紹介するとともに、戦前から戦後の日本画の流れの一端をたどる。

 また本展と同時期に6階展示室では、色彩というキーワードで豊四郎を紹介する「2020コレクション展第3期 Colorsー豊四郎の色」(〜4月11日)を開催。豊四郎の本画、デッサン、著述など約33点を展示し、ひとりの作家のなかでその魅力的な色彩表現がどのように育まれ、深化していったのかに焦点を当てる。