EXHIBITIONS

アーティストたちの室内画 ─見慣れない日常

ウィリアム・ホガース 『娼婦一代記』より 1732 エッチング・エングレーヴィング 町田市立国際版画美術館蔵

ジュール・シェレ サクソレイヌ、安全灯油のポスター 1895 リトグラフ 町田市立国際版画美術館蔵

モーリス・ドニ 『愛』より 1899 リトグラフ 町田市立国際版画美術館蔵

 町田市立国際版画美術館がコレクションによる企画展「アーティストたちの室内画 ─見慣れない日常」を開催する。

「室内画」とは、プライベートな居住空間をテーマとする絵画のジャンル。作品にはその時代を生きた人々の何気ない日常が描かれており、いつも目にしている光景も、アーティストたちにとっては尽きない着想源だった。

 本展では、ナビ派、シュルレアリスム、ポップ・アートなどの版画およそ140点を通じて、18〜20世紀までの室内画の歴史をたどる。主な出展作家は、モーリス・ドニ、アンリ・マティス、パブロ・ピカソ、パトリック・コールフィールド、デイヴィッド・ホックニーほか。

 幅広い社会階層の人々が集まるパリのアパルトマンから、社会のめまぐるしい変化から逃れる隠れ家、芸術的探求に没頭する実験室、非日常を予感させる密室まで、アーティストたちが過ごした様々な部屋を巡る。