EXHIBITIONS
アブドゥライ・コナテ「The Diffusion of Infinite Things」
西アフリカ・マリ共和国出身のアーティスト、アブドゥライ・コナテの日本初個展「The Diffusion of Infinite Things」が開催される。
コナテは1953年生まれ。マリのディレ圏出身。バマコ国立芸術院、キューバのハバナのアルテ研究所で絵画を学んだ後、再びマリへ戻り現在はバマコを拠点に活動している。コナテの作品のテーマは、自らが関心を持つ現代の政治や環境、そして社会問題。アフリカの文化や伝統に基づく、抽象かつ具象的なモチーフが組み合わされた色彩豊かなテキスタイル作品を手がけ、アフリカの現代アートシーンにおいてもっとも重要なアーティストのひとりとして知られている。
これまで、ヴェネチア・ビエンナーレやドクメンタなどの国際展に参加し、2020年には、ポンピドゥー・センターで開催された「Global(e)Resistance」展に出展。またツァイツ・アフリカ現代美術館(ケープタウン)のBMWアトリウムにて、4階建ての高さに及ぶ大規模インスタレーションを発表するなど、ますます国際的な評価が高まっている。
母国マリでつくられた綿織物で彩られたコナテの作品は、テキスタイルをコミュニケーションの手段として使用する西アフリカの伝統に基づいており、戦争や移民、権力の乱用、テロ攻撃や虐殺、感染症の驚異やその知識の欠如など、様々な国内外の問題について言及するもの。本展では新作に加え、コナテの作品のなかでも重要な《Les boutons d'amour(愛のボタン)》(2005)を日本初公開する。
コナテは《Les boutons d'amour》において、純白の布地の上部にエイズへの理解と支援の象徴として国際的に使われているレッドリボンのロゴを配置。これはアフリカで社会問題となっているエイズのまん延へ警鐘を鳴らすものであり、作家は作品について「ペスト、結核、ハンセン病、そしてエイズなど、すべての危険な感染症の流行は社会に深刻な物語をもたらす。病を患っている人々は、いかなる差別もなしに他の誰よりも愛を必要としている」と語っている。
コナテは1953年生まれ。マリのディレ圏出身。バマコ国立芸術院、キューバのハバナのアルテ研究所で絵画を学んだ後、再びマリへ戻り現在はバマコを拠点に活動している。コナテの作品のテーマは、自らが関心を持つ現代の政治や環境、そして社会問題。アフリカの文化や伝統に基づく、抽象かつ具象的なモチーフが組み合わされた色彩豊かなテキスタイル作品を手がけ、アフリカの現代アートシーンにおいてもっとも重要なアーティストのひとりとして知られている。
これまで、ヴェネチア・ビエンナーレやドクメンタなどの国際展に参加し、2020年には、ポンピドゥー・センターで開催された「Global(e)Resistance」展に出展。またツァイツ・アフリカ現代美術館(ケープタウン)のBMWアトリウムにて、4階建ての高さに及ぶ大規模インスタレーションを発表するなど、ますます国際的な評価が高まっている。
母国マリでつくられた綿織物で彩られたコナテの作品は、テキスタイルをコミュニケーションの手段として使用する西アフリカの伝統に基づいており、戦争や移民、権力の乱用、テロ攻撃や虐殺、感染症の驚異やその知識の欠如など、様々な国内外の問題について言及するもの。本展では新作に加え、コナテの作品のなかでも重要な《Les boutons d'amour(愛のボタン)》(2005)を日本初公開する。
コナテは《Les boutons d'amour》において、純白の布地の上部にエイズへの理解と支援の象徴として国際的に使われているレッドリボンのロゴを配置。これはアフリカで社会問題となっているエイズのまん延へ警鐘を鳴らすものであり、作家は作品について「ペスト、結核、ハンセン病、そしてエイズなど、すべての危険な感染症の流行は社会に深刻な物語をもたらす。病を患っている人々は、いかなる差別もなしに他の誰よりも愛を必要としている」と語っている。