EXHIBITIONS

人民の敵 外山恒一展

GALLERY SOAP
2021.02.27 - 03.14

外山恒一 GALLERY SOAPにて 写真=藤原賢吾

外山恒一 GALLERY SOAPにて 写真=藤原賢吾

GALLERY SOAP 展示風景より 写真=藤原賢吾

 福岡市の政治活動家・外山恒一の足跡をたどる特別企画展「人民の敵 外山恒一展」がGALLERY SOAPで開催されている。3月14日まで。
 
 外山は1970年鹿児島県生まれ。福岡や鹿児島の高校を管理教育に反発して転々とし、88年に福岡県立筑紫丘高校を中退。翌年、親や教師との軋轢を描いた『ぼくの高校退学宣言』で著述家デビューする。同時期に「戦う中高生」でつくる「全国高校生会議」の主要メンバーとなり、マルクス主義やアナキズムへ傾倒。その後、2003年に獄中でファシズムに転向する。

 07年の東京都知事選における過激な政見放送が世界的に注目され、12年より各地の選挙で原発推進を「褒め殺す」運動や棄権を呼びかける運動を展開。近年は学生に新左翼運動史を批判的に教える合宿を無償で開き、後進の育成に注力。自らを革新家と称し、「ファシスト党・我々団」総統でもある外山は、 既存の民主主義や選挙制度のみならず、理想とされる社会のあり方にも疑問を投げかけている。

 本展では、外山のこれまでの活動や演説に関連した資料などを展示。会期中の3月13日には、トークイベント「外山恒一を囲む交流会」(完全予約制)も予定している。