EXHIBITIONS

沖縄美術の流れ(写真)

山田實 元気な子供たち・豊見城村 1962 沖縄県立博物館・美術館蔵

 沖縄県立博物館・美術館では、沖縄の作家や沖縄ゆかりの作家、アジア諸国の近代美術作品を中心に収集し「コレクション展」として展示公開。今回のコレクション展「沖縄美術の流れ(写真)」では、戦後沖縄の写真界を牽引した山田實(やまだ・みのる、1918〜2017)の作品を紹介している。

 山田は沖縄県那覇市東町生まれ。召集を受けて戦地に赴き、戦後、極寒のシベリアで飢えと過酷な労働に耐えて生還。戦禍による荒廃から復興する沖縄を巡り、苦境にありながらもたくましく生きる子供たちを撮り続けた。

 本展では同館が所蔵する山田の作品から、復興期の沖縄と戦後を強く生きた子供たちの記録「こどもたちのオキナワ」シリーズを展示している(会期中展示替えあり。会期は前期:2020年10月20日〜2021年1月11日、中期:1月13日〜4月4日、後期:2021年4月6日〜6月27日)。

 なおコレクションギャラリー2では、子供と社会の関わりをテーマにした「子どもの情景」、コレクションギャラリー3では、現代の沖縄美術を概観する「沖縄美術の流れ」を同時に開催している。

※沖縄県立博物館・美術館は5月23日~6月20日(予定)まで臨時休館。これに伴い、休館期間中は同館主催の展覧会およびイベントをすべて中止。最新情報は公式ウェブサイトへ。