EXHIBITIONS
丸山喬平×磐井賢志展「食卓のインタバル」
彫刻家の丸山喬平と磐井賢志による2人展「食卓のインタバル」が元映画館で開催される。作家2人にとって初の共同制作となる本展は「食卓のインタバル」をテーマに、約5日間の滞在制作を経てひとつの空間を構成。会期中にも会場で制作を行い、日々作品の表情や彫刻表現からなる食卓空間が変化していく。
食卓という距離感(インタバル)のなかで、「地位」や「信仰」「愛情」「文化」などの様々な関係性を生んでいたが、その距離感は、緊張状態を伴い現在急速に変化しつつある。この緊張状態は、はたして何を失い何を生むのだろうか。2人の彫刻表現からなる身体的尺度によって、食事においての距離感の普遍的なあり方があらわになる。
磐井は1990年岩手県生まれ。主に日常的な既製品をマテリアルとし、それらを生み出した「人」というものの骨肉とした人体的な要素の抽出から、両者の類似物としての彫刻表現を試みている。近年では、拡大・縮小を故意に可能とする情報の渦中にある、身体への視点をテーマとした「pinch」シリーズを展開している。
丸山は1987年神奈川県生まれ。人体のかたちを主なモチーフとしながら、感情や心といった形容の困難な普遍物のあり様について、様々な素材や技法を用いて具象化、考察する作品を制作。さらに絵画表現やインスタレーションなどを彫刻表現と複合し、群れた人間像からなる意識や動き(ムーブマン)を表現する作品も手がけている。
作家2人は、本展のテーマ「食」についてそれぞれ異なったスタンスを持っている。社会性や人間性を作品化してきたなかで、被食捕食の関係にも目を向け、制作を行ってきた丸山。自身の作品表現と並行して、非習慣的な食事体験・空間をパフォーマンスしてきた磐井。共同制作で2人の「食」に対する表現のインタバルも重なり合い、彫刻と食事という親和性を生み出す。
2人は映画館だった空間を生かし、食事の場において起こり得る様々な関係性やコミュニケーションのかたちを描いた映像作品を発表。展示の中心となる《「食卓・供物[無体との互換]》では、実際に作品のなかで食事を取ることができ、出展作家の磐井が「食卓のインタバル」をテーマに料理を提供する。その他、小作品も展示予定。
食卓という距離感(インタバル)のなかで、「地位」や「信仰」「愛情」「文化」などの様々な関係性を生んでいたが、その距離感は、緊張状態を伴い現在急速に変化しつつある。この緊張状態は、はたして何を失い何を生むのだろうか。2人の彫刻表現からなる身体的尺度によって、食事においての距離感の普遍的なあり方があらわになる。
磐井は1990年岩手県生まれ。主に日常的な既製品をマテリアルとし、それらを生み出した「人」というものの骨肉とした人体的な要素の抽出から、両者の類似物としての彫刻表現を試みている。近年では、拡大・縮小を故意に可能とする情報の渦中にある、身体への視点をテーマとした「pinch」シリーズを展開している。
丸山は1987年神奈川県生まれ。人体のかたちを主なモチーフとしながら、感情や心といった形容の困難な普遍物のあり様について、様々な素材や技法を用いて具象化、考察する作品を制作。さらに絵画表現やインスタレーションなどを彫刻表現と複合し、群れた人間像からなる意識や動き(ムーブマン)を表現する作品も手がけている。
作家2人は、本展のテーマ「食」についてそれぞれ異なったスタンスを持っている。社会性や人間性を作品化してきたなかで、被食捕食の関係にも目を向け、制作を行ってきた丸山。自身の作品表現と並行して、非習慣的な食事体験・空間をパフォーマンスしてきた磐井。共同制作で2人の「食」に対する表現のインタバルも重なり合い、彫刻と食事という親和性を生み出す。
2人は映画館だった空間を生かし、食事の場において起こり得る様々な関係性やコミュニケーションのかたちを描いた映像作品を発表。展示の中心となる《「食卓・供物[無体との互換]》では、実際に作品のなかで食事を取ることができ、出展作家の磐井が「食卓のインタバル」をテーマに料理を提供する。その他、小作品も展示予定。




