EXHIBITIONS

藤崎了一「An Action from the Void」

2021.01.12 - 01.30

藤崎了一 Meltism 2019 © Fujisaki Ryoichi

藤崎了一 Meltism 2019 © Fujisaki Ryoichi

藤崎了一 scan wood boad 2020 © Fujisaki Ryoichi

 彫刻家・藤崎了一の個展「An Action from the Void」がMARUEIDO JAPANで開催されている。

 藤崎は1975年に大阪府で生まれ、2003年に京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了。その後、造形工房、解体現場、塗装屋などいくつかの制作現場に長年携わる。15年に活動拠点を東京に移し、本格的にアーティストとして活動を再開。様々な現場で培った経験や技術、気づきを手がかりに、立体作品をはじめ、写真や映像などを発表してきた。

 本展出品の「Meltism」は、藤崎が編み出した造語「Meltism melt + -ism」をタイトルにつけた、躍動感あふれる不可思議なかたちをなす物質性の強い作品。藤崎自身が動くこと(Action)によってできる空間(Void)のなかの軌跡のラインをかたちとして刻み、想像を超える美しい造形を見せる。

 また、三菱地所のアートプロジェクト「ソノ アイダ #有楽町」(2020年8月〜11月)で初めて発表した新シリーズ「SCAN」を展開。藤崎のキャリアのなかで重要な要素である「偶然性」を伴いつくり出される、平面としての彫刻に新しい可能性を見出す。