EXHIBITIONS

生誕130年記念 髙島野十郎展

2021.01.20 - 04.04

髙島野十郎 菜の花 1965頃 個人蔵

髙島野十郎 絡子をかけたる自画像 1920 福岡県立美術館蔵

髙島野十郎 からすうり 1935 福岡県立美術館蔵

 福岡出身の画家・髙島野十郎の生誕130年を記念した展覧会が久留米市美術館で開催される。

 髙島は1890年に久留米市に生まれ、東京帝国大学農学部水産学科を卒業後、念願だった画家への道を選んだ。孤独と旅を愛した生涯と、徹底的な写実による独自の絵画は、没後に光が当てられ、今日では幅広い層から人気を得ている。

 本展は、2011年に石橋美術館で開催され大きな反響があった「髙島野十郎 里帰り展」以来、故郷では10年ぶりとなる、待望の回顧展。髙島の初期から晩年にかけての画業を、「青年期」「滞欧期」「戦前期」「戦後期」「光と闇」の5章構成で振り返る。

 代表作を含む髙島の豊富なコレクションを誇る福岡県立美術館の所蔵作品を中心に、近年の新発見の作品もあわせた総数115点を展示。いまだ多くの謎に包まれる絵画世界の魅力を紹介する。