トレバー・シミズ「Hudson River and More？」

　ニューヨーク在住のアーティスト、トレバー・シミズの個展「Hudson River and More？」がMISAKO & ROSENで開催される。

　シミズは1978年カリフォルニア生まれ。近年様々な展覧会に参加。代表的な展覧会に、「トレバー・シミズ:パフォーマンス・アーティスト」（ICAフィラデルフィア、2020）、「マスターピース（加賀美健との2人展、エミリー・ワトリントンによるキュレーション）」（アンソニー・グリーニー・ギャラリー、マサチューセッツ、2020）などがある。

　シミズは「シチュエーションコメディー」に焦点を当てて絵画を制作。テレビで見たコメディータッチな要素や自分の身の回りで起こる面白い出来事を取り上げ、その状況がもつ意味のない性質がいかに面白いかを、絵画の伝統的な描写と絡ませながら表現している。

　日本での発表はおよそ6年ぶり。本展に向けて次の言葉を寄せている。

「私の前回の個展では、おならに関する作品が含まれていました。これは、古典的な絵画の伝統、色、スケール、ボナールやクールベ、ヴァン・ゴッホみたいな画家の日常の興味への私の興味の回帰でした。私は、前年をジョークをつくり出すことに費やしました。それは時に、根拠のいるプロセスで、多くの事前準備でした。新作は簡単でより気楽です。いくつかの点では、もっと馬鹿げています。おならのジョークよりも馬鹿げているなんて面白いアイデアです。最初のいくつかの風景は、ほとんどの場合、記憶または様々な風景の混合で描かれました。もっとも最近の絵画の多くは、私が「戸外制作」と呼ぶものです。-あとで。これらは、ハドソン川、ウェストチェスター郡、コネチカット周辺の風景を描いたものです（トレバー・シミズ）」。