EXHIBITIONS

沖潤子 | 安野谷昌穂

2017.09.02 - 10.07

沖潤子 月と蛹 08(部分) 2017 Photo by Keizo Kioku © Junko Oki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

沖潤子 月と蛹 08(部分) 2017 Photo by Keizo Kioku © Junko Oki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

沖潤子 月と蛹 03(部分) 2017 Photo by Keizo Kioku © Junko Oki Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

安野谷昌穂 さすらいの呪文 #02 2016 Photo by Keizo Kioku © Masaho Anotani Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

安野谷昌穂 Untitled 2015 Photo by Keizo Kioku © Masaho Anotani Courtesy of KOSAKU KANECHIKA

 沖潤子は古い布やボロが経てきた時間、またその物語の積み重ねに、刺繍と彼女自身の時間の堆積を刻み込み、紡ぎ上げることで、新たな生と偶然性を孕んだ作品を制作。下絵を描かずに施されるミシン糸による細かな針目は、縦横無尽に生地に広がり、刺繍とは思えぬほど濃密で力強い表情で、鑑賞者を圧倒する。

 安野谷昌穂はドローイング、コラージュ、スプレーペイントなど様々な技法を組み合わせ、直感や皮膚感覚、観察、疑問、衝動などを時には直截に、また時にはシュールに描く。その作品はファッション、デザインの分野でも注目され、COMME des GARCONSやZUCCaなどとのコラボレーションワークを数多く発表。2016年にはシンガポールの著名デザイナーのテセウス・チャンとドイツのSTEIDL社が手がけたアートブック「STEIDL - WERK No. 23: MASAHO ANOTANI “DEFORMED”」でフィーチャーされた。

 本展では、沖潤子は資生堂ギャラリーで展示した宙吊りの刺繍作品等を、安野谷昌穂はドローイング作品をそれぞれ展示する。